ローリングは、肘の角というよりは、少し前腕よりの広い面を使って、回しながら圧をかけていくテクニックです。同じ位置で腕をまわすと互いの皮膚の表面が擦れたりつれたりしてしまいますから、皮膚の表面に負担がかからないように、腕をまわす皮膚表面の距離によってローリングの距離は自然に決まってきます。
これも腕の力というより、体重を乗せて圧をかけるようにするのがポイントです。前腕の腹の側をまず押し付け、転がしながら背中側まで押し付けていきます。このように外向きの開店のみで内向きに逆回しすることはありません。ローリングでも圧の強さ弱さはコントロールできますが、前腕には骨が皮膚表面の近いところがありますので、施術する部位によっては、骨と骨をぶつけてしまうことがあります。ですから、常にレシーバーの身体状況を感じながら不快な骨への圧迫を避けて行いましょう。このローリングテクニックは、足裏の土踏まず部分や肩の僧帽筋、ももの大腿四頭筋などで多く用いられます。
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