■植物の力を利用する
自律神経は心の影響をもろに受けます。自律神経は、内分泌系、代謝系、免疫系にも影響を与えるわけですから、とても重要なポイントです。一度心が病んでくると、どんどんストレスが増えて悪循環に陥りやすい点も大きなポイントですから、落ち込んだ気持ちを早めにフォローするために、植物の力を借りるのは効果的な方法と言えるでしょう。
アロマテラピーは、ハーブを利用した自然療法です。日本ではアロマテラピーというと美容のためのものという印象が強いかもしれませんが、フランスやベルギーでは医療行為として認められているメディカルアロマセラピーもあります。これは、病気の治療や介護の分野で用いられています。アロマテラピーは、植物から抽出した天然のエッセンシャルオイル(精油)の香りや作用を利用して、心と身体のトラブルを回復する療法です。
アロマの芳香療法では、香りの分子が鼻の嗅覚神経を経由して脳へと伝わり、精神的にも生理的にも作用します。自律神経系や内分泌系、免疫系に効果が立証されています。
アロマの手技療法では、皮膚への塗布やマッサージによって、成分が皮膚から直接体内に吸収され、毛細血管へと浸透して、全身の血行を促す効果が期待できます。
アロマの服用療法もヨーロッパでは行われていますが、日本で販売されているアロマは、大半が薬事法の検査を受けておらず、雑貨として販売されていることがほとんどです。アロマオイルは日本では100円ショップで売られていますが、医療用アロマは同じサイズでも数万円を超えるくらいの価格で雑貨レベルのアロマとは全く異なるものです。一口にアロマオイルと言っても中身はピンキリです。市販のものには大量の添加物が含まれていますので、これを服用することは体調を悪化させます。絶対に服用しないでください。 |