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経営感覚はバランス感覚
 
経営感覚はバランス感覚

■経営感覚とは
技術やサービスの向上に努めることは、商売の原点です。これが劣っていては何も始まりません。しかし、 これは、技術者にとっても同じことで、素晴らしい技術者であっても、必ずしも良い経営者であるとは言えません。経営感覚とはこれ以外の部分が必要になります。もともと技術者であっても、経営者としてやっていくためにはバランスのとれた経営感覚が何よりも必要になります。

1、数字に強くなる
事業を続けていくには多くの数字と付き合っていくことになります。売上、経費、利益など、こうした数字をただ処理するだけでなく、経営にうまく結びつけ、利益を上げていかなければなりません。

2、金銭感覚を磨く
常に大まかな収支を把握しておくようにしましょう。現在銀行には残高がいくらくらいあるのか、今月支払わなければいけないのはいくらくらいあるのか、売上はいくらくらいあがっているのか、・・・・・・まあまあ儲かっているなとか、とんとんだなとか、あといくらくらい売上を上げなければ赤字だなとか、家計簿の感覚でいいですから、大まかに把握をしておきましょう。 経理という部門は簿記です。つまり記録する係なのであって、大企業でもない限り経営的な視点で数字を分析するわけではありません。

3、営業力を高める
どんなに技術やサービスなどの商品力に自信があっても、仕事がなければ経営は成り立ちません。誰かが仕事を指示してくれるわけではありませんから、自店のPRポイントを多くの人にまず知ってもらうための努力をしてくことが大切です。直接的な営業が苦手だからというのならば、ホームページなどの販促に予算をかけて広告宣伝すればいいだけです。サロンの広告宣伝はずばり営業力なのです。経営者として自分自身が直接的な営業として走り回るか、そうでなければプロモーションに力を入れるかです。どちらにも力を入れずにしぼんでしまうサロンが今までにも多くありました。とても残念なことです。

4、情報処理能力を磨く
現代は情報化社会です。さまざまな情報が氾濫し、勝手な言い訳や理由付けがなされ、いろんな価値観が混在しています。そんな情報の中で何が正しく、何が自分にとって必要なものなのかを判断する能力がとても大切です。靴のセールスマンAさんとBさんがある南海の孤島に市場調査に行った話をご存知でしょうか?Aさんは着いた日の夕方会社に電報をうちました。「ここでは靴の売れる可能性全くなし。現地人みなはだし。」、Bさんはこう連絡しました。「ここでは靴の売れる可能性無尽蔵。現地人皆はだし。」全く同じものを見たAさんとBさんですが、ものの見方と考え方にはこれだけの相違があったという話です。

それでは、自店を分析してみましょう。サロンはもっと良くなりますか?もう限界ですか?
単純に、売上=客数×客単価です。1日に20万円の売上が必要なら、40客で単価5000円でもいいでしょう。20客で単価1万円でもいいでしょう。10客で単価2万円というのも成り立ちます。どちらかひとつを2倍にすれば、売上も2倍になります。状況が良くない場合にも、冷静に分析して対策を打てばいいのです。へんな株に投資して損するくらいなら、自分次第で確実に利益を上げられる自分のサロンにほうがよっぽど楽しいはずです。

5、人を見る目を養う
時代が変わっても数字や情報を扱うのは人です。その相手が自分にとって必要な相手なのか、そうでないのかをしっかりと見極めなければなりません。ビジネスでは取引先からのだましやごまかしもある世界です。うまいことばかり言うマニュアル的な営業マンは駄目です。その担当者自身、何ができて何ができないのかをはっきりと言える人のほうが信用できます。従業員を採用するのに面接で瞬時に判断していく場面もあるでしょう。面接に来た人の中にこんな発言をする人が意外に多いものです。「以前の会社では人に恵まれなかった。」、「人間関係に問題があったから辞めた。」こういうタイプはまず、採用しないようにしましょう。多くの場合、その本人の人間性に問題があったから人間関係がスムーズに行かなかったのです。

6、マネージメント能力を身につける
従業員を雇うのであれば、マネージメント能力は欠かせません。マネージメントとは、人を使って成績を上げることですが、マネージメント能力とは「PLAN」、「DO」、「CHECK」の3つです。つまり、指示をしなければ人は動きません。「PLAN」では、作業の目的や意味、やり方をきちんと説明することが大切です。次に「DO」では、まず一緒に作業を行うことが大切です。指示だけしてもなかなか人は動きません。一緒に汗水を流して働くことで連帯感が生まれていくものです。最後に「CHECK」は評価するということです。よく出来た。ここをこうしたらもっと良くなると評価をしてあげることです。この3つが揃って初めて人は育ちます。

7、人間力を磨く
ビジネスを進める上で経営者は常に結果責任が問われます。売上が良くなかったとしましょう。社長が社員全員に無記名で「売上が悪い原因は何だと思いますか?」というアンケートをとりました。こんな答えがありました。「店がまだ開店したばかりで知られていないから。」、「値段が高いから。」、「場所がわかりにくいから。」・・・ここには、「自分がもっとチラシを配らなかったから。」、「自分がもっとお客様とコミュニケーションをとらなかったから。」、「自分がもっと汗水流してやらなかったから。」・・・という意見はゼロでした。ここには全て共通した点があります。まとめて言えば「すべて社長!お前が悪い!」ということです。責任には、「他責」と「自責」があります。良くないことがおきた時になんでも他人のせいにするのが他責。自分のことも正直に反省するのが自責。ぜひ、順番として自責→他責の順番で考えるようにしたいものです。

一見仕事ができそうに見えますが、実はいろんなタイプの人がいます。知識者、見識者、胆職者などです。知識者は物知りです。知識があるわけですから、クイズ番組で優勝するような人はこのタイプかもしれません。でもそれだけかもしれません。見識者は、知識があって自分の考えがここに加わった人。つまり評論家タイプの人。あれこれ意見は言う。評論はする。でも何も責任をとらない。こういうタイプの人は意外に多いものです。胆職者は、知識があって、そこに自分の考えがちゃんとあって、自ら動いて結果を出そうとする人です。経営者としてやっていくなら、胆職者としてやっていかなければなりません。今のあなたはどのタイプ?

「良い人材がいない。人に恵まれない。」と、ぼやく経営者が多くいます。うんちにはハエが寄ってきます。きれいな花にはチョウが寄ってきます。もうおわかりですね。もう、ぼやくのをやめましょう。自分がうんちだと言っているようなものだからです。人間力を磨かなければ、人はついて来ません。

経営は本来楽しいものです。変化球が常にやってきます。それをいかにしてクリアしていくか、リアルなゲームです。人生ゲームというのが昔流行りましたが、あまり難しく考えずにゲーム感覚で楽しめる人ならきっとうまくいきます。完璧な人間もいないように、完璧な経営者というのも存在しません。自分自身の個性を発揮してください。まず、自分自身が楽しむことです。楽しんでいることで、そこにはきっと多くのお客様やスタッフが集まってきます。何もやらずにつまらない人生を送るくらいなら、思ったことをがんがん実践してしまうような楽しい人生を送りましょう。困ったときには、TTMAがきっと見方になります。

 
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