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ストレスマネージメントの提唱
ハンス・セリエ( 1907年~ 1982年)はこの非特異的生体反応を系統的な一連の反応として捕らえストレス学説(ストレス理論)を提唱した。この学説では、このようなストレス状態は主として内分泌系、特に 脳下垂体、 副腎皮質系が主役を演ずるものとし、ある種の 心臓血管系、 腎臓、 関節等の疾患の原因は、この反応に深い関係を有しているとしました。
「ストレス・マネジメント」 とは、「いかにエネルギーを節約しながら、自分の目的のために最大限にエネルギーを使うか」 ということになります。エネルギーが減っている場合には、エネルギーを補給してあげる必要があります。それには、休息をとることが重要になります。ストレス状態が続いていて、エネルギーが減っている人は、活動をいったん停止して、休むこと、眠ること が必要です。ストレスがたまると、心もからだも緊張度が高まり、ともに固くなってきます。人間の心とからだはつながっています。

■ストレッチによるリラクゼーションと瞑想
「ストレッチによるリラクゼーション」は、まず身体を柔らかくすることにより、張りつめた心の緊張までも同時にゆるめていこうとするものです。 その他に「瞑想」があります。メディテーションとも言いますが、深くゆっくりとした呼吸法で、眠くなる程度にボーとしてみます。そうすることで、自律神経を正常にし、内臓の働きも安定し、精神的にも楽になっていくというものです。上記にあげた二つの例はタイ式マッサージの大部分を閉めるものです。ゆっくりと身体を揉み解しながら、ストレッチを行い、硬い身体を伸ばしていく。そして瞑想状態になり、心も身体もリラックスしていく。タイ古式マッサージは受けているだけで、簡単にストレスマネージメントを行うことができます。ストレスを避けて通れない現代において、どうやって上手にストレスと付き合っていくが重要です。
■タイ古式マッサージのセルフ・ストレス・マネージメント
本来、タイ古式マッサージは施術者も瞑想状態で行います。ストレッチ技を行っている時は自分もストレッチされていたりもします。これが「二人で行うヨガ」の所以です。腹式呼吸で気をコントロールしながら、瞑想しながら施術を行うこと。それが本来のタイ古式マッサージ。つまり施術する側もストレスマネージメントを行っているということです。
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