睾丸マッサージ(Testicle Massage)はタイでは「ジャップカサイ」という名称で行われる施術法のことで、睾丸や、その周りにあるリンパを刺激します。効果は、精力増強、腎機能回復、腰痛、背中の痛みの緩和にも効果を及ぼすと言われています。直接的刺激の効能では、睾丸の健康増強によって血流が増加し 勃起時の硬度が増し、 精液量が増加すると言われています。
この睾丸マッサージを行う場合には、最初に1~2時間かけて全身を施術して自律神経に刺激を与え、内臓やホルモンなどの働きを活性化させた後に約10分程度行うものです。この睾丸マッサージの効果は人により異なりますが、最初に受けた人は、全身に電気が走るような刺激を感じる人も多くいます。
タイ古式マッサージの中でも、ジャップカサイは男性が男性に施す難易度の高い技として伝承されてきたものです。タイ現地でも風俗店が観光客を引くためのパフォーマンスとして行っている場合もあるようで、注意が必要です。今日では、残念なことに、ジャップカサイは“女性による性的なサービス”だと誤解されるようになった側面もあります。
本来、この睾丸マッサージでは、陰茎には手を触れません。あくまでも、睾丸およびその周辺の リンパ節 に対して施すもので、手順としては、まず、熱い布で睾丸を陰嚢(いんのう)ごと数分間温めます。すると陰嚢が緩み、柔軟性が増してきます。 べビーオイルなどの潤滑油を陰嚢に塗布し、睾丸をつつみこむように後ろ側から軽く持ち上げ、睾丸の表面を軽くなでたり、睾丸を軽く引っ張ったりします。
 陰嚢(いんのう)は、男性のみに存在する器官で、陰茎 の付け根にあり、体外に膨らんでいます。表面は メラニン 、 汗腺 が多く、皮下脂肪は存在していません。表面から順に、 表皮 、 真皮 、 肉様膜 、 コールス筋膜 、4層の 被膜 、睾丸鞘膜 の9層の薄い平滑筋で構成されています。精子 の形成に適切な温度(34-35度)を維持する機能を持ち、温度によって収縮し、暑い時は広がって放熱、寒いときは縮まって熱を維持する。また、 性行為 における射精直前には縮みあがるようになっています。

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