仏教とのかかわり

 このタイで発展した伝統的なマッサージは、数百年も前から病気の治療法として、臨床的に実践されてきました。このマッサージは、古代インドや中国の影響を強く受けており、長い年月をかけて母から子へ、師匠から弟子たちへと、口頭で伝えられたものなのです。

 タイは仏教の国として知られていますが、「ワット」と呼ばれるタイの寺院が、かつて庶民のコミュニケーションの中心でした。「ワット」は仏教の教えを学ぶ場であるのと同時に、マッサージ法を学ぶ場でもありました。西洋医学が流入する以前には、病気の家族を手当てするために、人々は僧侶にマッサージの手法を相談して治療を行っていたのです。このようにヌアボーランは、仏教と深い関係を持ちながら発展してきたのです。

 マッサージをする前に「ワーイ」と呼ばれる合掌を行い、健康と幸せに祈りを捧げますが、これが寺院で発展を遂げた名残なのでしょう。そこには、ただ気持が良くなり、健康になるだけでなく、相手を思いやるという仏教の教えが込められていたのです。

7.前に戻る
0.トップへ

Copyright(C)TTMA2002